線路の修理や補修に欠かせない機械「軌陸バックホウ」

電車が安全で時間に正確に運行するために

私たちが毎日、目にしたり利用したりしている鉄道。

日本にいる誰しもが一度は、目にしたりまたは利用したことがあると思います。

日本の鉄道は、海外の鉄道と比較して時間にとても正確でしかも事故が大変少ない乗り物です。

たまに人身事故や車両故障、点検などで多少ダイヤが乱れることはありますが、通常ならば予定時刻通りに数分の乱れも無く、間違いなく運行されています。

このことは、世界に対して、日本の鉄道はとても誇っていいことであると思います。

そんな電車が毎日安全に、そして正確に走るためには、線路に関する日々のメンテナンスが欠かせません。

電車が毎日、安全にそして正確に走らせるために、毎日線路の維持補修をしている人たちがいます。

線路の修理や補修をする

毎日電車が走っている線路は、日々少しずつ劣化していきます。

線路には、いくつかのパーツをまとめて線路と呼んでいるため、

線路の中身をもう少し分けると「レール」、「マクラギ」、「道床(バラスト)」の3種類に大きく分けられます。

それら大きく分けて3つの内、電車が毎日走ることでどれかが少しずつ傷んできてしまいます。

そこで、線路の修理屋さん、専門用語で言うと保線屋が日々、線路の状態を観察したり、機械で計測したりして異常がないかを観測しています。

もし、異常があった場合には、電車のいない時を見計らって線路の修理を行っています。

当然、電車が走っていないときとなると夜中ぐらいしかないので、保線屋さんたちはみんなが寝静まった頃に眠い目をこすりながら、一生懸命に線路の修理や補修をしています。

線路際に住んでいる方は、夜中に作業をしている音や話し声などを聞こえるときがないでしょうか?

はっきりいってうるさいので、騒音で眠りを妨げられる人もいると思います。

ただ、電車が走っていない時となると夜中になることがほとんどなので、保線屋の人も仕方なく夜に作業をしていると思うので、そこは寛大な心で見守ってもらいたいと思います。

線路の維持補修をするための機械「軌陸バックホウ」

この「軌陸バックホウ」というのは、レールの上をキャタピラでなく、車輪を使って走っていくことが出来るバックホウです。

バックホウの後ろ姿を見てみて、左右のキャタピラの間に車輪がついた部品があるのが見えると思います。

軌陸バックホウがキャタピラで移動して、レールの上まできたときに今度は車輪がレールに接地して、左右のキャタピラが浮く仕組みになっています。

レールの上は、その車輪で移動するおかげでキャタピラで移動するよりも全然早い速度でレール上を走ることが出来ます。

レールの上を移動して目的の場所まで移動完了したら、今度は線路の修理が始まります。

軌陸バックホウと言うぐらいなので、主によくあるバックホウと用途は一緒で掘ったり、掻き出す作業をします。

ただ、線路の場合には、主に道床(バラスト)がメインなので、この道床を掘ったりする作業がメインになります。

軌陸バックホウに使う4頭式タイタンパー

今回、この軌陸バックホウのすぐ隣に写真のような器具が置いてありました。

これは何かというと、4頭式タイタンパーと言われるもので、バックホウのバケットをこの4頭式タイタンパーに交換することで、「つき固め」という作業が出来る器具なんです。

もう少し、詳しく説明すると、通常の軌陸バックホウでは道床を掘る作業しかできなかったものを、先端のアタッチメント交換することで道床のつき固め、いわゆる道床に振動を与えてゆるゆるな状態の道床を締め固める作業が出来ます。

この4頭式タイタンパーの器具以外にも、マクラギを掴むことができるグリッパーという器具もあり、マクラギ交換のときに非常に重宝します。

このように、軌陸バックホウは、その時の修理や補修の用途に応じて、軌陸バックホウの先端を変えるだけで、いろいろな作業に汎用することがができるのでとても重宝されている機械であります。